訳者を変えての新版です。
待ち望んでいた、高見浩訳の「羊たちの沈黙」が出版されました。
今回翻訳を務めた高見浩氏は「ハンニバル」、「ハンニバル・ライジング」の翻訳も務めており、原作キャラクターの描写は彼の翻訳のイメージが染み付いてしまっています。
そのせいで、ボクは旧版の「羊たちの沈黙」の日本語訳がどうも苦手でした。
いまいちキャラクターが合致しない感じがするんです。
こういう訳者による「ブレ」というのが、何とも自身の語学力を呪わしく思ってしまう引き金に。
そんなわけで同氏による翻訳はとても有難いことです。
これで三作のキャラクターに統一感が生まれました。
後は「レッド・ドラゴン」の新版でも出れば…と思いますが…。
「レッド・ドラゴン シナリオブック」の方で高見浩訳のレクター博士を見ることが出来るので、それで補完するのもアリですね。
映画をご覧になられている方で、未読の方は是非ご一読を。
映画よりも、より詳細に各キャラクターの心象が掘り下げられています。