恋の四十八景

2010-05-17

Books

四十八手を描いた本は数あれど、この三浦有為子が書いた「恋の四十八景」はちょっと異質な本です。

イラストは、さやか。
「少女七竈と七人の可哀想な大人」や「宵山万華鏡」の表紙絵でも有名ですね。
出版当時は若干20歳。その若さに相応しい、瑞々しい感性で四十八手を描いています。

ともすると只のエロ本レベルに落ちてしまう四十八手本を、ここまで純な形に引き上げた、二人の女性の感性に脱帽ですね。
純愛としてのセックス、というのはこういった形で存在するのかもしれませんね。

生々しさを感じない、若くて青臭くて、少し切ない性。
是非、カップル、もしくは女の子同士で読んでもらいたい一冊です。

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