この前、久しぶりに古本を買った。ドラマはまったく見ていないが、焼津に縁がある小泉八雲が好きだから、彼のちょっとした書き物を読みたくなったからだ。
読み進めていると、「先生」と書かれた箇所に線が引かれ、そこに(イ)と鉛筆で書かれている。書き込みか、と思い、読み進めていると、(ロ)、(ハ)、と、短文の中に同様の書き込みをいくつか見つけた。昔は古本の中の書き込みには辟易していたのだけれど、今こういうものを見ると、なんとなく、温度を感じる。書き込みの中に物語があるように思う。
紙の手触りやインクの香りを感じながら、なんとなく、語られない物語に思いを馳せた。
