死せる王女のための孔雀舞(パヴァーヌ)

2012-04-18

Books

死せる王女のための孔雀舞 <佐藤史生コレクション>

2010年に急逝した漫画家、佐藤史生。ポスト24年組の中でも淡々とした作品を多く描いた方でした。

本作は「加賀見 七生子」を主人公とした一連の作品群に、単行本初収録となるデビュー前の二作品を加えた短篇集となります。

所謂「七生子シリーズ」の作品は、今見ても少女マンガのスタンダードであり続けていますね。
ちょっぴり不良少女の主人公、美形の教師、主人公の出生の秘密、等々。

表題にもなっている「死せる王女のための孔雀舞(パヴァーヌ)」は、ラストシーンも含めて一級の出来です。
こういうベタなお話、大好きです。

初収録の二作の内、「一角獣にほほえみを」はデビュー前の作品とは思えない出来ですね。
こういった埋もれた作品が世に出るようになったのは嬉しいことですね。

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