2004年に発売された、鳩山郁子「ミカセ」が新装版で帰ってきました。
旧版と異なり、装丁は爽やかな翡翠色。
「アネモネと風速計」や「インスレーター・トゥリー・ストーリー」も勿論収録。
今回の版では、さらに未発表作品「薄荷の諧楽Ⅱ」と「スパングル」を収録。これはとても嬉しいです。
「薄荷の階楽Ⅱ」を読んでいて、煙草を吸う人物が漫画全般に登場しなくなったことに気が付きました。時流なのでしょうが、寂しいですね。
足穂世界ではお馴染みの煙草。「星と蝙蝠」なんて作品もありましたっけ。
秋の夜長に煙草を燻らせながら、久し振りに読んだ作品に連想を重ねつつ、秋をのんびり楽しんでいます。
旧版をお持ちの方も、これから鳩山郁子作品を読まれる方も、お勧めの一冊です。