丸尾末広の新作短編集、「瓶詰の地獄」が発売されました。
表題の「瓶詰の地獄」は、夢野久作の原作をコミカライズした作品です。
乱歩原作の「パノラマ島綺譚」や「芋虫」も素晴らしかったですが、短編ながらこの「瓶詰の地獄」も素晴らしい。原作の美しく穏やかな風景に禍々しく輝く狂気、それが見事に再現されています。
他に、古典落語の「黄金餅」、そしてヒエロニムス・ボスの絵画でも有名な狂気の問題作、「聖アントワーヌの誘惑」も収録!
さらに描き下ろしのオリジナル作品である「かわいそうな姉」も。
相変わらずの目眩く丸尾ワールド。表題の「瓶詰の地獄」は短編ですが、タイトルからして読みたくなりますよね。
青空文庫で全文が公開されていますので、未読の方は是非どうぞ。