アンデルセンは永く語り継がれる名作が多く、どれがベストか?と問われると小一時間悩んでしまうくらいです。
その普遍性から、多くの完訳版、完全版が出版されている童話集ですが、今回出版された豪華愛蔵版、これはその中でも白眉ですね。
一巻、二巻のセットで、収録作品は選りすぐりです。
「マッチ売りの少女」、「みにくいアヒルの子」、「親指姫」に「コウノトリ」。
そして、「人魚の姫」。
デンマーク初版本の挿画51点を収録し、日本語訳は矢崎源九郎訳を採用。
各話の最後には立原えりかの解説付きと、まぁこれでもかと言わんばかりの内容。
まさに豪華愛蔵版ですね。
お子様向けというよりも、パイプ片手に子供の頃を思い出して、ゆっくりとページをめくって味わって頂きたい一冊です。