ヴィクトル・ペレーヴィンの問題作です。
今年読んだ中でも、間違いなくトップの怪作です。
8人の男女がそれぞれ別の場所で目覚める。
彼等の視界にあるのは、ベッドとパソコンだけ。
パソコンのチャット機能を利用して、互いに情報を交換しあう8人。
断片的な情報から分かったのは、自分たちがギリシャ神話の怪物、「ミノタウロス」の迷宮内にいるということ。
ミノタウロスは神話でテセウスに倒された。
ではテセウスを待てばその内迷宮から脱出できるだろう。
そう考えた彼等は、チャットで語り合いながら救出の時を待つが…。
彼等の視界にあるのは、ベッドとパソコンだけ。
パソコンのチャット機能を利用して、互いに情報を交換しあう8人。
断片的な情報から分かったのは、自分たちがギリシャ神話の怪物、「ミノタウロス」の迷宮内にいるということ。
ミノタウロスは神話でテセウスに倒された。
ではテセウスを待てばその内迷宮から脱出できるだろう。
そう考えた彼等は、チャットで語り合いながら救出の時を待つが…。
小説としては難解な部類に入るので中々オススメしにくいのですが、言説という概念を深く知りたい方は、かなりのヒントを得られるのではないでしょうか。
私は本当に私なのか、そして語られる言葉を失った場合はどうなるのか。
ミノタウロスとはなんなのか。
頭に疑問符ばかりが浮かび上がります。 冒頭のボルヘスの引用も秀逸ですね。
ペレーヴィンを知る上で、必ず読みたい一冊です。