表紙絵のルーベンスについつられて買ってしまった一冊です。
レジーヌ・ペルヌー女史の確かな筆致に加え、豊富な図版、資料を交えてジャンヌ・ダルクが生きた最後の2年間を解説しています。
当時のジャンヌ・ダルクにまつわる人物の肖像画、印や署名に加え、貴重なジャンヌ自身の署名等も載っています。
また、各時代の画家が描いたジャンヌ・ダルクがそこかしこに載っていて、知識欲だけでなく、創造性も刺激されます。
なるほどジャンヌ・ダルクの生き方はこの一冊で充分わかりますね。
資料編では彼女の処刑裁判での審問、果てはジャンヌ・ダルクから派生した文学作品、映画作品の解説もあります。
歴史と共に、現代のカルチャーとしてのジャンヌも紹介した、わかりやすく、楽しい一冊でした。