「夢幻紳士」の高橋葉介が描く、幻想ハードボイルド奇譚。
組織最強の「殺し屋の殺し屋」である、「顔のない女」。 今日も彼女は任務を受け、殺しをする事に。さて、今回の殺し屋は…。
1話完結の連作形式の作品なのですが、1話毎に登場する殺し屋の能力が実に幻想的。
それに輪をかけて主人公「顔のない女」の能力も幻想的、且つ凶悪。
飄々とした顔のない女のキャラクターも、世界観にマッチしています。
個人的には1話目の「影男」、3話目の「電気男と液体男」が好みです。
1ページ1ページが美しい。
それにしても高橋葉介先生は絵柄がブレませんね。
ともすると絵柄が変わることの多い漫画家が多い中で、珍しい方です。
初めて読んだのは、代表作の「夢幻紳士」だったと思います。(他にも目にしてたかも…)
夢幻紳士シリーズは刊行されているものも多く刊行順序の記憶も曖昧なので、今回を機会に整理して買い集めようかと思います。
それとこの「顔のない女」、巻末に描き下ろし新作もありますのでミステリマガジン本編誌上でご覧になった方も是非どうぞ。