「僕はあなたを殺したい―」
死刑執行人シャルル・アンリ・サンソンを描く「イノサン」第四巻。「八つ裂きの刑」も終幕。
その生命の終わりに、ダミアンが発した言葉に涙。
出典となる「死刑執行人サンソン」には登場しない、マリー・サンソンがクローズアップされた本巻。
新時代。真紅の革命が静かに忍び寄る気配を感じます。
巻末にサンソン一族の歴史をまとめた「死刑執行人サンソンが生きた時代」が収録されています。
これが中々の読み応え。こちらも是非ご一読。
サンソン関連の書籍も、これを機会に邦訳が進めば良いのですが。
(バーバラ・レヴィ「パリの断頭台」は再販されたようですね。)