貪るように本を読んで、さて来年もまだまだ。
2011年に買った本は色々あるのですが、その中からピックアップしてオススメをご紹介。
お気に召す本があれば、是非読んでみてください。
※解説は「BOOK」データベース、及びAmazonからの引用です。
- クトゥルー神話全書
- 創造者ラヴクラフトの生涯を追いつつ、神話大系を詳細に紹介した高名な研究書、ついに邦訳なる。詳細なクトゥルー神話作品目録、クトゥルー神話固有名詞比較表を付す。
- ミステリウム
- 小さな炭坑町に水文学者を名乗る男がやってくる。だが、町の薬剤師の手記には、戦死者の記念碑や墓石がおぞましい形で破壊され、殺人事件が起こったと書かれていた。語り手である「私」は、行政官の命により、これらの事件を取材することを命ぜられるが、その頃、町は正体不明の奇病におかされ、全面的な報道管制が敷かれ、人々は次々に謎の死をとげていた。真実を突き止めようと様々な人物にインタビューをする「私」は、果たしてその真実を見つけることができるのか…。謎が謎を呼ぶ、不気味な奇想現代文学ミステリの傑作。
- アライバル
- 新たな土地に移民した者が、その土地で生まれ変わり、新生児のように成長していく。そこには過去の自分を捨てなければならない辛さと、新しい人生を歩むチャンスを手にした幸せとの両面がある。それをまるでサイレント映画のように一切の文字を使用せず表現した、究極の文字なし絵本。
- ジョーカー
- “あのジョーカーがアーカム・アサイラムから釈放される” 衝撃的なニュースがゴッサムシティの街を駆け巡った。かつてはゴッサムシティの闇社会の帝王として君臨していたジョーカーだったが、彼が不在の間に、他のマフィアたちはジョーカーの縄張りを山分けし、我がもの顔で支配していた。ジョーカーに憧れ、彼の下で働きはじめた青二才のチンピラ、ジョニー・フロストは、やがて縄張りを取り戻すべく、残忍なやり方で次々とマフィアたちを始末していくジョーカーの狂気と混沌を目の当たりにする……。
- 星の王子さま バンド・デシネ版
- 「星の王子さま」の世界で初めての公式コミック。 “言葉がいきいき!絵がいきいき!”今までで一番、元気で子どもらしい星の王子さま。 フランスで発売されるや、すぐに大きな話題になり30万部のベストセラーを記録した「星の王子さまバンド・デシネ版」が、待望の日本刊行! 邦訳出版では、集英社版「星の王子さま」の翻訳を手がけたことでも知られる 池澤夏樹氏が、バンド・デシネの魅力を最大限に引き出すために1コマ1コマの絵の感じに合わせて、新たに翻訳し直しました。
- 邪神宮
- 日本の第一線で活躍するイラストレーター、漫画家、人形作家、小説家たちが、H・P・ラヴクラフトの創始した怪奇小説大系「クトゥルー神話」に初挑戦。人類以前に地球を支配した禁断の神々の姿を、立体造形と絵画と小説で再創造する、究極の競作集!
- 「狂宴」 ―ドラッグフェニールの絵画
- 『クトゥルフ神話アンソロジー「狂宴」-ドラッグフェニールの絵画・2-』 2011/06/12発行・第十二回文学フリマ初売り A5・P230・表紙オンデマンドフルカラー 初のクトゥルフ小説アンソロジーです。カラー口絵4枚と小説15篇を収録。 「とある古城に飾られた数々の絵画や美術品。そこには狂気と恐怖が息づいていた―」
- 皺
- 息子夫婦に連れられ、老人ホームに入ることになった元銀行員のエミリオ。そこでは、たくさんの老人たちがそれぞれの「老い」を生きていた。やがて彼らは「アルツハイマー」という残酷な現実と向き合うことになり……。大切な人の顔も、思い出さえも、なにもかもが失われていくなかで、人生最後の日々に人は何を思うのか――。 まさに一本一本刻まれた「しわ」のように、さりげない描写を静かに積み重ね、2007年にフランスで刊行されるや話題となった表題作『皺』の他、スペイン内戦を背景に灯台守の老人と青年兵士の交流を描いた短編『灯台』を収録。
- エデナの世界
- 『アルザック』と『アンカル』で、世界中のクリエーターに影響を与えたメビウスもう一つの代表作、遂に初邦訳!『アンカル』では、作画に専念していたメビウスが、本書では原作/作画の両方を担当。まさに純度100%のメビウス・ワールドを堪能できる一冊である。1983年から2001年にかけてフランスで出版されたこの作品は、もともと自動車製造会社シトロエンの販促物として制作されたが、その後、本編5巻とスピンオフ1巻の壮大なSF作品に発展した。本書は、その全6巻を1冊にまとめた、惑星エデナの冒険譚である。
- アダムス・ファミリー全集
- 本書は、アダムス・ファミリーのキャラクターの誕生と変遷を網羅的にたどった初の作品集であり、発表作はもちろん、これまで1度も発表されたことのない作品200点以上を収録。
- マイマイとナイナイ
- マイマイは、弟のナイナイを右目にいれて、そっとまぶたをあけた。皆川博子と宇野亜喜良による美しく、怖い物語。
- 鳩山郁子イラスト集 「リテレール」
- 「デミアン」「星の王子さま」「マルドロールの歌」「ライ麦畑でつかまえて」「ピーターパン」「ドグラ・マグラ」…『季刊エス』連載の鳩山郁子の世界文学へのオマージュ画集。
- 闇の国々
- 増殖する立方体、全貌の見えない巨大な塔、斜めに傾いた少女…謎の都市群“闇の国々”で起こる摩訶不思議な事件の数々。ペータース×スクイテンのコンビが贈る驚異のサイエンスフィクション、日本上陸。
- 張り出し窓の街
- アラブ圏唯一のノーベル文学賞作家ナギーブ・マフフーズの代表作『カイロ3部作』新完訳版、第一部「張り出し窓の街」ついに刊行される! 宮殿通りに住む一家の家長アフマドが壮年期の物語。アミーナは夫の留守の間に禁じられた外出をしたことがばれて、一時実家に帰される。アーイシャは資産家シャウカト家の次男ハリールに嫁ぎ、それが縁でハディーガも同家の長男で男やもめのイブラーヒームと結婚。身持ちの悪いヤーシーンは父の親友の娘のザイナブと結婚させられるが、性的醜聞が原因で身重の妻が家出をしてそのまま離婚。時代は一九一七年から一九一九年で、この時期エジプトでは独立運動が活発となり、ザグルールがマルタに追放されると、カイロはデモで騒然となり、愛国主義者のファフミーは親に内緒で活動。やがてザグルールが釈放され、民衆が平和的デモを行って喜びを表現したが、突如英軍が発砲し、一家の希望の星ファフミーは,あたら落命。これと前後して、アーイシャが難産の末、女児ナイーマを出産。 *張り出し窓(張り出し窓は格子がはめ込まれ、女は中から外をのぞき見ることができるが、外からは見られず、古い社会習慣を代弁するもので、旧市街の民家に多い) 第二部―「欲望の裏通り」 第三部―「夜明け」
ここで紹介したもの以外にも、今年は沢山良い本と出会うことが出来ました。
来年はどんな本に出会えるでしょうか?