いやー、今年に入って読んだ漫画の中で、一番面白かったですねこれ。
経営していた会社が倒産し、ホームレスとして河原で暮らす中年男性「化野元」の前に、謎の少女「ヒヨス」が現れる。彼女の正体は、「食事」という行為そのものを生存の主観とし、星から星へ旅をする生命体だった…。リヤカー、ガラクタ、そして人間までを際限なく食べてしまう彼女を保護することになった化野元の周りには、ヒヨスと同じくらい荒唐無稽な連中が集い…?
全巻に渡って繰り広げられるオマージュの速射砲、個性が際立った登場人物達、そして後半に突入するに従い展開される、壮大なスケールのSF的ストーリー。
瑞々しいキャラクターと「オタク」「サブカル」要素の配置が兎に角凄まじいです。
久しぶりに読後感の良い本に当たったように思いますね。素晴らしい。