ゆきしろ、ばらべに

ゆきしろ、ばらべに―少年傑作集―

―陶然。

鳩山郁子の短篇集、「ゆきしろ、ばらべに」が発売されました。
表題の「ゆきしろ、ばらべに」に加え、コンセプトボックスでしか読むことのできなかった「ニオラの黒い騎士」、「ルケッタ」、「白い金平糖の島」、さらにアックス掲載の「すみれとピッケルハウベ」を収録しています。さらになんと、幻の初期作品「少年ロンド」まで。 

鳩山郁子作品は単行本化されていないものも多く、コンプリートには困難を極めます…。(かくいう僕も、ほとんど所持していません。)
今回の短篇集は、限定発売のコンセプトボックスにのみ掲載されていた作品群が多く、この機会に是非読んで頂きたいものばかりです。

その中でも、「白い金平糖の島」は特にお勧めです。個人的に鳩山郁子のベストを挙げろ、と言われれば間違い無くトップに推します。
紺碧の海に浮かびながら、静かに結晶時間を刻み続けるある白い島のお話。
ゼロ年代に咲いた徒花の様な美しさ。初めて「白い金平糖の島」を読んで味わったあの感動を、是非皆さんにも味わって頂きたいです。

矢張り鳩山郁子は別格。改めてそれを感じた次第。

Sho Yanagihara

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