バットマン:ラバーズ&マッドメン

バットマン:ラバーズ&マッドメン

ジョーカー誕生を描いた作品としては、アラン・ムーアの「キリングジョーク」が最早正史の如き扱いを受けていますが、本作「ラバーズ&マッドメン」では全く別の切り口からジョーカー誕生のエピソードを描いています。

何だか久しぶりにブルース・ウェインを見たような気がします。
シナリオとしては、悪の原石が光り輝くダイヤモンドまで昇華されていく過程が良く描かれていると思います。
ティム・バートンの「バットマン」や、近年評価の高い「ダークナイト」におけるジョーカーが好きな方は、異説として十二分に楽しめる本作。

ジョーカー誕生にスポットが当たっていますが、個人的にはブルース・ウェインの葛藤、堕落、再生における精神の過程の方が楽しめました。

善になりきろうとしてもなりきれないバットマン。そんな葛藤を抱えながら飽くまで善を貫こうとする姿に、皆さんは何を見るでしょうか?

Sho Yanagihara

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