我が名はネロ

我が名はネロ (1) (中公文庫―コミック版) 我が名はネロ (2) (中公文庫―コミック版)

先日、結構な量の漫画本を先日頂きました。 その中にあった、安彦良和の「我が名はネロ」を読了。 帝政ローマ時代、それもネロの時代を描いた作品です。

歴史漫画は時代考証がひどく、読むに耐えないものが多いんですがこれは別でした。 漫画的な演出部分も多いんですが、史実をよく読み込んでいるのが伺えます。

ネロというと、ローマ史上最悪の暴君とうたわれる皇帝ですが、文献に嘘や誇張と思われる物も多く、彼が暴君であった、という説には全面的には賛成できない部分があります。 その辺りの疑問に答えるようなエピソードが、当時の時代背景を巧みに織り込みつつ、陰影の濃い絵で描かれます。 個人的にはペテロのエピソードが好きですね。

安彦良和というと最近ではすっかりガンダムの漫画家として名が通ってしまっていますが、この手の歴史漫画を描かせると流石の手腕を発揮しますね。 「テルマエロマエ」も流行ってることですし、ローマを描いた漫画を他にも読んでみるとおもしろいかもしれません。

Sho Yanagihara

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